小説を読む、言葉を書く(エッセイ・コレクション 3) のバックアップ(No.1)


このわずか八百字ほどの月評には、本のタイトルと特集に使用されている「河野裕子」の二回を含めてフルネームで六回、「河野」が三回使われていて、名前だけで三十字も使っているのである。一字プラスすれば三十一文字で短歌だが、散文としてこの文字づかいは拙い。(p428)